私は、学生の頃から、赤ちゃんを見かけると、ふわふわなほっぺや、ムチムチの手足を見て、触れることが大好きでした。
子どもが好きだったから必然的に保育科を目指し、保育士と幼稚園教諭の免許を取得しました。
そしてご縁があって自分が卒園した都内の私立幼稚園に5年勤めることができまいた。このご縁はとても嬉しく感謝しかありませんでした。
私が幼稚園に通っていた頃の園長先生や先生方がいらして懐かしい気持ちと、自分が小さかった頃に見た教室やピロティ―(園庭に繋がる広場)が小さく感じる不思議な感覚も楽しみながら沢山の子供に囲まれて元気な声を聞きながら毎日楽しく保育をしていました。
年少クラスと、年中クラスの担任をして、年間の季節の行事、入園式、遠足、運動会、七夕、クリスマス会、お正月、節分、お遊戯会、に卒園式。そして新学期。エンドレスに続くこの生活が当たり前に楽しくてたまりませんでした。
子どもたちに向けて指導したり、一緒に工作やお弁当を食べて毎日がエネルギー溢れる日々を送りました。
社会生活の一歩として幼稚園や保育園で、集団生活を送るためにはとか、人の話を聞くときは、とか、お友達とどうつき合っていくかなど、現場の1シーン1シーンで精一杯向き合っていましたが、当時の私の価値観で、そして「先生」という立場で、指導していたことにもあったことを思い出します。
子供たちにしてみれば、もしかしたら理不尽なことも、「○○しましょう」と説得して頑張ってもらったり、我慢のすることも大事みたいな言い方をしていたこともありました。
そしてほとんどの子どもたちは、頑張って、評価や認めてもらいたくて早く仕上げあり、多少の無理なことも頑張るということを経験して成長していたと思います。そこには、子ども自身の自己肯定感と、やる気があれば、成果に繋がりとても素晴らしいことです。
でもそういう子ばかりではなく、集団で何かをするのが苦手な子や、一人ですることが好きな子どもいたと思うのに、もしかしたら「こうあるべき」という私の価値観に沿って指導していこともあったということを、30年以上も前のことを振り返ることがあります。当時は、頑張ればできる!!の時代でした。
それから、
幼稚園を退職後、結婚し二人の子育てをした時に、今まで経験してきた保育や、自分の考え通りに事が運べないことが沢山あって、毎日子育てに悩み、もやもや、時にはイライラしていて
「子育ってこんなに大変なの?」
「何でこんなに泣くの?
と私の戸惑いの子育て記が始まるわけです。