「間違いを指摘されると、自分がダメだと思ってしまう」
私は長い間、そんな感覚を持っていました。
ある日、お稽古の先生とのやり取りの中で、
私が伝えた情報が間違っていたことを教えていただきました。
先生は詳しく訂正してくださったのですが、
私はその瞬間「間違いを指摘された」と感じ、焦りが生まれました。
しかし、よく考えてみると、
先生は 私を否定したかったわけではなく、ただ正しい情報を共有してくれただけ だったのです。
それなのに、なぜ私は「否定された」と思ったのか?
この出来事を振り返るうちに、「意図」と「前提」の違いに気づきました。
意図と前提の違いとは?
「意図」は 相手の目的や狙い です。
「前提」は 自分が持っている価値観や考え方 です。
例えば、先生の意図は「正しい情報を伝えて助けること」。 で
も、私の前提は「間違えたらダメな人間だ」という思い込み。
その前提があるから、先生の親切な行動を「指摘=否定」と捉えてしまったのです。
この思い込みは、過去の経験から生まれたものでした。
「間違えたら怒られる」「正しくないと価値がない」
そんな環境で育ったことで、「間違えたら否定される」
という前提が染みついていたのかもしれません。
前提を変えることで、
受け取り方が変わる もし私が 「間違えたらチャンス」「正しい情報を知れてよかった」
という前提を持っていたら、
先生の行動は「ありがたいサポート」に感じられたはずです。
そう考えると、「間違いの情報共有」は、成長のサポートでもあります。
相手が教えてくれることで、私は正しい情報を知ることができる。
そのことに 感謝の気持ちを持って受け入れる ことができたら、
もっと気持ちが楽になるのでは?
と思いました。
「意図」と「前提」の違いに気づくことで、受け取り方は変えられる。
間違いを指摘されたと感じたら、相手の意図を考えてみる。
その意図が「助けたい」「共有したい」なら、「ありがとう」と受け取ってみる。
こうやって少しずつ、自分の前提を柔らかくしていけたらと思います。
間違えを恐れず、気持ちよくコミュニケーションできるように!