アダルトチルドレン

自分を縛っていた禁止令①

「しゃべってはいけない」と思っていた私へ

私は長い間、「しゃべってはいけない」と思い込んで生きてきました。

幼少期、そして結婚してからも、自分の思ったことを口にすると否定されることが続き、

次第に話すことを諦めるようになりました。

それが当たり前になり、我慢していることにすら気づかず過ごしてきたのです。

しかし、50代後半になって初めて「自分の気持ちを話せないことが、

どれほど自分を縛っていたのか」に気づきました。

その重さに驚くと同時に、長年気づけなかった自分へのふがいなさや挫折感に襲われ、

がっかりすることもありました。

そこから時間をかけて、「私は何者なのか」を考え、自分と向き合う時間を作りました。

長年の思い込みがあまりにも分厚く、それを一つずつ剥がしていく作業はとても時間がかかりました。

そして、最近ある出来事をきっかけに、私は再び「しゃべってはいけない」という心のブロックと対峙することになったのです。

このブロックを外すことは、これまでで一番辛く、苦しい体験でした。

それは、心の奥深くに隠れていたものだからこそ、向き合うことさえ苦痛だったのです。

けれど、その苦しさの先にある「自由」を信じて、私は少しずつ向き合い続けました。

そして今、ようやく思えるようになりました。

「しゃべっても大丈夫」 この言葉を、今は自分の中にしっかりと定着させています。

長い年月をかけて固まってしまった思い込みは、すぐには消えないかもしれません。

でも、私はもう知っています。

私の言葉には意味があり、私が話してもいいのだと。

これからは、自分の気持ちを大切にしながら、少しずつ前に進んでいきたいと思います。

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